静岡マラソンに向け、調子はどうですか？

そう尋ねられたら、みなさんどう答えますか。

「まぁまぁです」「あまり走れてません」「厚底にしようかな」「だめ、正月太りで」「明日レースでも大丈夫です」・・・そんな感じでしょうか（こんな感じでない人もいますね）。

おそらく、ほんの一瞬かもしれませんが、静岡マラソンに向けて今の調子はどうかなって、自身の頭をよぎったと思います。

では、静岡マラソンのコースをどう走りますか？

こう、尋ねられたら、みなさんどう答えますか。

「頑張ります」「30km、35kmの壁を越えたいと思います」「サブ4！でPB更新」「ぜったい完走したいです」・・・こんな感じでしょうか。おそらく、静岡生まれ静岡育ちの方もそうでない方も、静岡マラソンのコースはこう走ろう！と頭の中にしっかり描けている方はそう多くはないと思います。

第４回めざ静！の座学では「静岡マラソンコース攻略講座」を、トモランのランニングコーチ・疋田ひろみさんのアドバイスを交えながら実施しました。講話後、参加ランナーから、たくさんの質問もいただいた、静岡マラソンのコース攻略法をダイジェストでお届けします。

静岡マラソンコース攻略その①
スタートから15km付近まで焦らずに！
マイペースでスタミナ温存の序盤戦

スタート直後の大きな左カーブから北街道へ。沿道の声援に高揚してのペースアップに要注意。下り基調の駿府の街エリアはウォーミングアップのつもりで時計を見ながらマイペースをキープしていきましょう。

田園風景が広がる5km地点。流通センター通りを曲がると道幅が狭く、渋滞もありますが慌てないこと。渋滞がばらけ始める10km地点は小刻みなコーナーが続きます。周りのペースアップに惑わされず、浅間神社の赤鳥居を目印に本通に出るまでは、落ち着いて走りましょう。

●疋田コーチのポイントアドバイス
スタートブロックで緊張が高まり過ぎないよう、周りの仲間やランナーと今の思いを共有してみましょう。一人で参加されている方に、静岡マラソンは何回目ですか？今日はどちらから？と話しかけてみても。自分だけ、と思っていたことが話かけてみると案外、みんな同じだったりしますよ。

静岡マラソンコース攻略その②
15kmから25㎞は巧みに走りたい！
快走ポイント後に待ち受けるコースの難所

15km地点手前の道幅30m以上の本通で、仲間を見つけたら声をかけたり、かけられたり。勇気のやりとりをしてみましょう。スッキリ広がる視界を走りながら、この日の調子を冷静には判断、レースプランを再整理してみましょう。

安倍川橋の前後に続く約4kmの安倍川堤は緩やかに下る快走ポイント。自然とペースアップしますがハーフ地点迄はスタミナを貯めておきましょう。

南安倍川橋から中島高架橋にかけてのアップダウンはコースの難所。橋の手前に来たら、まずは深呼吸。上りはあごを引いて下を見ながら、腕は大きく振り歩幅を小さく走ることで、なるべく脚を使わないこと。下りでは肩や腕を脱力しながら小走りで下りよう。

●疋田コーチのポイントアドバイス
上り坂の走り方の基本は、身体は前傾に歩幅は狭く。ピッチで走るように意識すると良いです。蹴る意識よりも、蹴らずにピッチの回転を速くするイメージです。坂で力を使うとすぐ疲れてしまいます。なので、力まず、力を使わずに回転を上げていきましょう。

静岡マラソンコース攻略その③
25㎞から35kmは
久能海岸を制する者が、静岡マラソンを制す！

海岸線に来ると、レースはバラけ、道幅の広がるフラットな直線10kmがレースの明暗を分けます。まさしくこの直線が静岡マラソンの勝負どころ。ポイントは、風を読み、味方につけることです。

追い風の場合は、目標タイムペースからどのくらい速いか？遅れているか？を見ながら、ペースを定めましょう。ここでペースに乗ること、リズム良く走ることで、目標タイムに近づくことができます。向かい風の場合は、焦らなければ順位アップのチャンス。前の人を風よけにしながら、１つ１つ前に行きましょう。

この様に、どんな風の場合も、レースの進め方次第でチャンスに変わります。中盤までスタミナを温存してきた自分の脚に不安を感じず、自信を持って突き進みましょう。

完走目標のランナーは、関門の手前で息が上がっても、脚が棒になっていても、一歩ずつ前へ前へ。天気が良ければ駿河湾と伊豆半島を眺めリラックス、そして、エイドのイチゴや名物の和太鼓や沿道からの大声援を活力にしましょう。

●疋田コーチのポイントアドバイス
追い風は、その流れに乗っていきましょう。無理にブレーキをかけると逆に足に負担がきます。反り腰に気を付けて、気持ちよく走りましょう。向かい風は前傾姿勢をとって風を逃がしてあげましょう。途中で気持ちが切れそうになったら、「あの信号まで」「次のエイドまで」「後50m頑張ろう！」と目標にするものを作って走ってみてください。

静岡マラソンコース攻略その④
ラストはフラット！
35km地点越えの終盤戦は気持ちで走ろう

目標タイムや関門時間と戦ってきたランナーの終盤戦。気持ちをポジティブに入れ直し、フラットなコースは自分を信じて走りきろう。

第9関門手前、巴川にかかる橋を越えたら、沿道の「ラスト！」の声にも反応してラストスパート。

フィニッシュゲート手前の直線では熱い応援があなたの背中を押します。ハイタッチゾーンに駆け寄ったり、声援に笑顔で応えながらフィニッシュラインを駆け抜けよう！

●疋田コーチのポイントアドバイス
後半のメンタルの保ち方で、私がやっていたのは、ここで我慢できたら私すごいじゃん！とか、終わったら何食べよう、ご褒美で何買おうとか思いながら走ってました。多分、どれだけプラスに考えられるかが大事なのかなと思います。皆さんは、目標を達成したら何がしたいですか？その目標のために一緒に頑張りましょう！

次回、めざ静！は、
2/11（火・祝）、レース１ヶ月前の「30km走」

積み上げてきたトレーニングの問題点を明確にして、
コーチのクイックアドバイスで解決。
完走したい！サブ４したい！PB更新！
そんな、皆さんの目標に向け、
一緒に走って静岡マラソンの本番に備えましょう！
※残り僅かですが、エントリー可能です。
※定員になり次第締め切りとさせていただきます。