レース本番1ヶ月前に行われる「30km走」は、タイムや完走など、個々の目標に対して今の力やコンディションを知る上で大切なポイントになります。今回の参加者は全70名越え。めざ静!に参加しながら月間走行距離を段階的に伸ばしてきた方、初マラソンで初30㎞を経験される方、毎年めざ静!30kmに参加されている方、等々走力も経験もそれぞれのランナーが県内外から、会場の静岡市葵区安倍中スポーツ広場(静岡市葵区)に集合されました。
走る前に、本番を想定し、短い時間、狭い場所でも行えるウォーミングアップ法をレクチャー。中川コーチ曰く、「THIS IS トモラン体操」は、体を温めるだけでなく、心拍を上げ、体全体を動かすことで、良いスタートを切ることができます。
そして、姿勢を整え、深呼吸で最後の準備。普段の練習からルーチンとすることで、いつも通りの走り出しができるので、覚えておきたいところです。
気温11℃で風の影響もなく、天候にも恵まれ、会場全体はリラックスムード。中川コーチのいつもの軽快なお喋りに一時、ランナーは緊張から解放されていました。スタート前の時間の使い方はメリハリが大切ですね。
安倍川河川敷に用意された5km周回コースを最大6周する30㎞走。中川コーチのブリーフィングでは「レースの設定から10秒余裕を持ったペースで半分までいきましょう。そこからは自分でペースを作り、ランニングハイに入ってもらいたい」とのアドバイスもあり、キロ4分~7分前後のペースで7組に分かれペースごとにグループでスタートしました。
サブ3前後のランナーの美しい走りは、ずっと見ていられます。体幹の強さを感じる動きや腕振りなど、他のランナーに参考や刺激にもなったと思います。
合間に会話を楽しみながらリラックスして併走するランナー、迎い風を走りやすくするため一列になったグループ、本番に近い状況がコース上で展開されました。
スタートゴール地点に置かれたエイドステーションにマイボトルをセット。静商陸上部員がスムーズに水分補給できるようフォローしてくれました。この日も静商陸上部員は大活躍。会場の設営・受付の運営にはじまり、コースでの応援や声掛け、自転車に乗ってのペーサーなど、ランナーを様々なカタチでサポート。おかげで頑張れた!お世話になりました!と、参加者からお礼の声を沢山いただきました。
完走をめざし、キロ7分ペースで走るグループにはレース経験が浅い方も多いためペーサーを付け、給水の取り方、リズムの良い走り方、苦しい時の走り方、気分転換の仕方など、走りながらレクチャー。スタートから最後まで集団が崩れることなく、チームの意識も周回を重ねるほどに高まり、良いムードで走り切ることができました。
レース前1ヶ月からは30km走やハーフマラソンで走力を確認しつつ、練習量や負荷を落としていく仕上期と調整期に入ります。今回の30㎞走の結果は、上手く走れた、後半失速してしまって不安が残ってしまったなど、ランナーによって様々だったと思います。走行後にはコーチと一緒にストレッチを行い、今日の走りを振り返りながら、この1ヶ月の過ごし方や具体的な練習方法など、熱心に相談する方が多数見受けられました。
静岡マラソン2020は新型コロナウィルスへの考慮のため大会中止となってしまいました。3/8に向け準備してきた道を皆様が走れなかったこと、その気持ちを考えると残念でなりません。身が切られる思いです。しかし、レース本番前に走った30㎞は必ず以降のランニング人生にプラスとなります。積み上げた練習と頑張ってきた自分に自信をもって、目標をあきらめることなく、今はそのために気持ちを切り替えて2021に向かうことが最優先かと思います。まずは心と体を休ませて整えましょう。そこからのトレーニングをどんなメニューからはじめていくかはランナー個々の心を体に応じます。良いも悪いも一息入れ、新たな気持ちで走り始めましょう。めざせ静岡マラソン!プロジェクトは、「走ることが好き」という感覚を大切に、静岡マラソンにチャレンジするランナーをサポートし続けます。
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