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中川智博のコーチング MEMO #02
静岡マラソンを走る直前の人へ 

中川智博のコーチング MEMO #02静岡マラソンを走る直前の人へ 

TOMO RUN 代表
中川智博
の静岡マラソンを走る直前の人へ

陸上競技キャリアでは、日本代表として、箱根駅伝や実業団のキャプテンを務めてきた中川智博氏の今は市民ランナーコーチ。それはアスリートの指導とはわけが違う。運動能力もそれぞれ、基礎ができていないフォーム、前向きな人がいればすぐにやる気をなくす人も、そんな初心者ランナーに正しいランニング技術とスポーツとしての楽しみをいかに伝えているのだろう。今回は、目標レースを静岡に合わせてきたランナーへ、直前アドバイス。静岡マラソンのレース当日、後のこと。そして、この先も人生を楽しむためにも走り続けたい方へ。中川氏からのメッセージも込められています。

迎えたレース本番、その日は慌てないこと。

迎えたレース本番、その日は慌てないこと。朝起きて会場まで、レース中のすべての状況下で平常心を保ちましょう。今年の静岡マラソン、予報では気温、湿度、陽気すべてこの上ないコンディションになりそうです。爽快な気分で走りだしたスタート直後、ランナーのテンションも上がり周りのペースが速くなることが考えられます。そんな時、自分だけ遅いんじゃないかと一瞬不安な気持ちに…でも、冷静に。ラップを確認、自分の予定ペースであれば何も心配ありません。かえって、それについて行こうなどと気持ちがブレることで、パワーが消耗します。フルマラソンは30分のレースではないので、平常心を失うことでのしっぺ返しは数時間後に訪れます。気持ちが高ぶっても、どこかに冷静な自分を見失うことなく走り出しましょう。

挑んだことで人間の心と体は強くなる。マラソンとはそういうスポーツ。

自己ベスト更新、はじめての完走、素晴らしい走りが叶った、悔しい思いが残った。フルマラソンを走りきった気持ちはランナーそれぞれですが、42.195kmを走ることは人間の体に強刺激を与えます。この日は目標がサブ3であっても完走であっても求めるパフォーマンスに対して1対1の刺激を与えたトレーニングを積んで臨むので、レース経験を経てランナーの体は確実に強くなるわけです(ただし、距離を踏むトレーニングだけでは強刺激にはならないので、その話はまた今度)。ともあれ、人間の体は強刺激を与え、そこから回復した時に強くなっているということ。そして、目標に決めて挑戦したことは人生のプラスになる。マラソンとはそういうスポーツです。だから、レース間際になって目標を下げないでください。自分の人生を高めるためにも。レースが近づくとランナーは絶対的に不安になります。その時、自分を過小評価しないでください。気持ちを沈みこませることなくスタートラインに立とう!!

最後に、レース直後のトレーニングは強くなった体を再起動する時どんなメニューからはじめるかは、とても大切。まず1週間は走らないこと。完走、リタイア、目標クリアという結果だけではない、疲れの度合いでもない、そこからのトレーニングは個々の体と心に応じます。良いも悪いも一息いれて、そして、新たな気持ちで走りはじめましょう。

中川さん、〝レース前日〟のポイントアドバイスは?
では、二つほど。まず、水分は電解質を含んだ飲料で2リットル摂っておきましょう。レース前のカーボローディングでは、ベスト体重に1kgオーバーで臨んでみてください。

投稿者情報

R.B.S
食べること、カラダを作ること、
仲間と笑い合うことを、走りにプラス。

ランニングをライフスタイルに。

走り始めた人、走り続けている人、走ってみたい人と一緒に、
その時間とシーンを楽しめたらうれしいです。

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